6/23
柏崎マリーナへ
 走行距離 : 30.2 NM
 Total : 970.5 NM
 走行時間 : 5:10
 Total : 173:30
5:30起床、天気予報どおりまぶしい朝日が上がっています、いつものように形どおりに気象データをチェックしてから出港準備となりました。船の外には昨夜来艇して飲んでしまったために奥さんに迎えにきていただいたたENKYの自動車がおいてあります、お礼のメッセージを書いた紙をワイパーに挟み6:30岸壁の釣り人の見守る中出港しました。正面にうっすらと米山さんを眺めながら0.5ノットの追い潮に押されて約2時間、その後潮は無くなったのですが、スターボのアビームの風が吹いてきたのでエンジンを絞り順調なセーリングとなりました。
マリーナに近付くにつれて米山がはっきりと見え、歌のとおり小さな雲がかかっています「米山さんから雲が出た・・」、幸いな事に雷の音はしませんでした。11:40あらかじめ連絡を入れておいたので、マリーナ・スタッフにもやいを取っていただき一番手前の桟橋に着岸しました、静かなマリーナです。5時間10分、対水30.7NM、対地30.2NM。
マリーナには土曜日ということで数人のヨット乗りが来ていまして、一時セーリングに出て桟橋に帰って来たHTRさんの車に乗せていただき、外に食事に行き帰ってくると3名の方が来艇、しばし「さつき」で歓談後、毎週末に奥様連れで街灯の下で夕食をしているという長岡技術科学大学のISZK教授の所に合流、ベネゼーラに長く行っておられたとのことで、私も高校生の頃に覚えたスペイン語のラテンミュージックを一緒に歌ったりして深夜まで盛り上がってしまいました。次は能生(のう)の予定です。
6/24
能生漁港へ
 走行距離 : 31.0 NM
 Total : 1001.5 NM
 走行時間 : 5:40
 Total : 179:10
昨夜は飲み過ぎたようです、ようやく6:00に起床、ごみを捨て入館証を返して来ると昨夜のISZK教授にお会いしました、昨夜のお礼と私が退職前に既知の同じ大学のにいるASI教授への伝言をお願いしてお別れしました。
日曜日ともあって多数の釣り人の注視の中7:00に離岸しました。
今日は米山がよく見えているものの少しモヤがかかっているので写真にはなりそうにもありません、聖ケ鼻を回ると直江津の町並みとその後ろに良く見慣れた黒姫、妙高、火打、焼山が見えてきました、これも少しモヤっているので写真は断念、反流を捕まえるため直江津港を目指すと一時0.5ノットくらいの連れ潮で今日も順調です。
名立手前の鳥ケ首付近には遊漁船がいっぱい、30隻まで数えましたが本当の数字は分からず、やはり日曜日だものね。
12:40能生港の西側の岸壁に着岸、周りには若者達がバーベキューを楽しんでいました。
5時間40分、対水31.2NM、対地31.0NM。早速漁港へ行き女子職員にことわりを入れると、漁協近くの南側の岸壁を指定されたので降り始めた雨の中急いで移動、いつもの儀式に続いてカップ焼きそばでの昼食となりました。
スキー指導員仲間のYMMTさんが迎えに来ていただいたので、これから風呂に入り新井で皆さんと会う予定です。
明日は雨模様、ここにてしばらく待機することになりそうです。次はいよいよ富山県に入ります。
6/25
能生漁港で待機
 走行距離 : 0 NM
 Total : 1001.5 NM
 走行時間 : 0:00
 Total : 179:10
昨日はYMMTさんだけが迎えに来てくれたのだとばかり思っていましたが、近くに止めた車の中で奥さんも待っていて、昨日の日記をアップする時間を待っていただくことになってしまい、知らなかったこととは言え申し訳ないことをしてしまいました。すぐに3人で近くのスーパー銭湯に行き汗を流してから高速で上越市の居酒屋へ直行。
居酒屋には「本州の半周達成祝い」と称して妙高のスキー指導員仲間のYSDさん、SKTさん、TNKさんがそれぞれ奥様同伴で集まり、YMMTさんとYSDさん夫妻には粟島以来一週間ぶり、他の二人は本当に久しぶりの再会となり、時間を忘れての楽しい宴会となりました。お開きになってからはYMMTさんのお宅にお邪魔して二次会、結局能生には帰れるはずもなくお宅に泊めていただきました。
今朝は雲一つ無い快晴、「しまった予報にだまされた!」と思っていたらすぐに強い雨「やっぱり出なくて良かった!」。YMMTさんが仕事なのでSKTさんに豪雨の中を能生まで送っていただきました、途中で昼食を摂り船についたら雨も上がってSKTさんに船内を案内する頃には薄日が差すようになりました。妙高の皆さんありがとうございました。
明日の天気は少し回復しそうなので、明朝の予報チェックの結果でここにもう一泊するのか、あるいは魚津まで行くのかを決めようと思います。
昨日私が上越に向かってから不在の船を尋ねていただいた会社の大先輩で白馬在住のNGCさんが今日の夕方に再度能生まで会いに来ていただけることになりました、それまでの時間で近くの商店で買い物と燃料の補給をしながお待ちしていましたが、姫川沿いの国道で事故とのこと、10年ほど前に多数の人が無くなったいわくある場所なので心配です、結局通行止めは解除されず先輩は白馬に戻ってしまいました。久しぶりにお会いして一献傾けられるかなと期待していましたのに残念です、明日の状況でここ能生か富山県の魚津ででもお会いしたいものです。
6/26
富山県・魚津港へ
 走行距離 : 39.2 NM
 Total : 1040.7 NM
 走行時間 : 7:40
 Total : 186:5
5:30に起床したのですが、いつもの窓の明るさはありません、空には今にも泣き出しそうな重い雲が垂れこめています、気象データをチェックすると能生の西側には固まった雨雲はなく、晴れることはないものの西へ行くと天気が少し好転しそうです。念のために雨具を着込み6:25出港、少しうねりのある海面を西に向かいました。
姫川港の沖まで来ると前方の視界が急に悪くなったのでレーダーに電源を入れて確認、前方に半径1Kmくらいの雨域が見え、すぐに強い雨が降ってきました、ドジャーの中に隠れるとあっという間に通り過ぎてしまいました、レーダーって便利ですね、後方に雨域が動いていくのが良くわかります。
右手に見えるはずの能登半島が残念ですが今日の視界では全く見えません、ずっと真向かいの風にエンジン回転数を上げて西へ、西へ、「親不知」の沖合いまで来るとうねりが無くなり良い風が吹いて来ました、やや真向かいの風ながら時折7ノット(対水速度)まで船速が上がるので風を逃がしながら富山県までたどり着きました。
魚津港は約1.3Km離れて南と北に二つの港があり、南港を目指していましたが近付くと北港の方が周りの町が賑やかそうに見えたので(居酒屋のにおいがしたので)急遽北港に入港し船揚げ場の隣に着岸しました。もやいを取る時に陸送の貨物車が止まり運転手さんが降りてきてもやいを取ってくれました。14:05着艇、7時間40分、対水距離45.4NM、対地距離39.2NMでした、今日はずっと0.5-1.0ノットの逆潮で対水・対地に初めてこんなに差が出てしまいました。
もやいを取っていただいた運転士さんは広島の倉敷から陸送に来ていたKWKMさんで、いつも瀬戸内で友人のヨットで楽しんでいて、陸送の仕事の途中で各港の状況をチェックしているそうで、全国各地の港の状況を熟知しているようです、もちろん瀬戸内の港は熟知していましたので色々と教えていただきました、いずれ瀬戸内をクルージングすることになるので楽しみが増えました。
KWKMさんが仕事に戻られた後、昨日YMMTさんの奥さんにいただきました採れたての「行者にんにく」をつまみにいつもの着艇の儀式、少し元気になってこれからの北陸の旅を続けられそうです。
次は氷見港か、七尾か、天気が回復しそうなので明日のコンディションによって目的地を決めたいと思います。
港の外には富山湾沿いの町の明かりが良く見えています。
6/27
石川県・能登・七尾港へ
 走行距離 : 31.2 NM
 Total : 1071.9 NM
 走行時間 : 5:30
 Total : 192:20
銚子を出てもう二ヶ月が経ちました、今後もペースを崩さずにゆっくりと「観光旅行」に徹して旅行を続けたいと思います。
朝もやが濃く立ち込める中6:30に魚津北港を出港、港の外に出て少し走っただけでもう港が見えなくなってしまいました。今日は昼近くなると次第に晴れ間が見えて来るという予報どおり、七尾湾までの中間地点まに来ると能登半島の山々が見えてきました。結局、昨日も今日も北アルプスの姿は全く見る事が出来ませんでした、残念!。
波も無く鏡のような水面に「さつき」の航跡だけが真っ直ぐに付いて来ている感じで観音崎までまっしぐら、10:50定置網と浅瀬を避けて観音崎から七尾湾に続く狭い水道に入り、航路標識沿いに西に向かい、No.8とNo.12の標識のところから少しずつ南に転針し七尾港に向かいました。
12:00ちょうどに造船所近くの船台脇の空いている岸壁に着岸、すっかり日差しが強まりすごく暑い七尾港です。
対水30.9NM、対地31.2NM、5時間30分。しばしの昼寝の後自転車で銭湯へ、すっきりして駅前まで散策、結構賑やかな町で川沿いがきれいに整備されていました。どこからとも無く祭りの太鼓の練習音が聞こえています。途中に「日本一の山鉾」の看板があり5月のお祭りには大変賑わうようです。
繁華街で焼き鳥屋を見つけて夕食の一杯、ここ「長八」店長はボートのオーナーで七尾湾の情報を詳しく教えていただきました、明日までは天気が持つようなので七尾北湾のクルージングが楽しみになりました。
次の寄港地は九十九湾の能登小木港あたりにします。
6/28
九十九湾の最奥、そして能登小木港へ
 走行距離 : 28.3 NM
 Total : 1100.2 NM
 走行時間 : 5:10
 Total : 197::30
今日の予報は午前中は晴れ、午後から曇りとのことで能登小木までは十分行けると判断し6:40朝モヤの中を出港、まず港の北2マイルの航路標識を目指し、そこから能登島大橋に向けて転進しました、少し遠回りですが点在する浅瀬を避けるため仕方なくジクザグコースをとります。能登島大橋はとても大きくて上を走る車の大きさを見ても楽々とくぐれるのではと思っていましたが、近づいて見ると「あれ!、ヤバいかな?っていうカンジィ! (コギャル風に)」、直前で一旦停止しそろりそろりと橋の中央を通過しました、本当にスレスレなのです。
一旦広い海域に出て、以前に訪れた「和倉温泉」の町並みを左手に見ながら次の目標のつり橋「ツインブリッジのと」に向かいます。橋の手前には両側10mくらいの所に多数の岩礁がむき出し、船速を落とし水深計を見ながら橋の一番高い中央部を目指しますが、能登島大橋の時と同様に近づくにつれ橋があまり高くないのでまた不安になりました。橋桁に「高さ制限19m」の表示を発見するも恐る恐る最徐行で通過、ここもまたスレスレでした、やはり「さつき」のマストは18mあることが分かりました、この海域はスリルが有り過ぎです。
七尾湾を出る時に幾つかの定置網を避けながら九十九湾へ、薄日ながら気温は確実に上昇して短パン、T−シャツでも暑いくらいです。11時前に九十九湾へ進入、リアス式の狭く深い入り江の中はもちろん波も無く静か、最奥の観光船のすぐ側に11:50に着岸しました。対水28.6NM、対地28.3NM、5時間10分。
いつものとおりすぐに観光船に乗り海中見学、でも今日は水が濁っていて何も見えませんでした、一緒に乗ったバス2台の団体は山形の庄内から来たようで「飛島の方が水がきれいだよ」と思わず言いたくなりました。
食事のために近くの人に教えられたとおり自転車でトンネルを2つくぐると能登小木港まで来てしまいました、明日は雨なので何も無い九十九湾最奥よりもスーパーなどがある能登小木港の方が生活し易そうなのを確認して急遽船を移しました。明日は多分ここで待機、次の目的地は輪島、あるいは狼煙あたりでしょうか?。

 
                 ツインブリッジにもうすぐ付きそうな「さつき」のマスト
 
                九十九湾では水中観光船に乗って楽しんでしまいました
6/29
九十九湾で待機
 走行距離 : 0 NM
 Total : 1100.2 NM
 走行時間 : 0:00
 Total : 197:30
朝3時に目覚めると船のローリングがひどい、対岸に着いている大きな漁船の引き波だろうと思っていましたが、継続的に来るので港外からのうねりが進入しているようです。明るくなる4時半までじっと我慢していて、再び九十九湾の奥に移動しました。ここは全くうねりは入らずにまさに「天国と地獄」です。
雨は時折音をたてて強く降っています、朝早かったので再び就寝、昼過ぎに目覚めたら地元の猟師さんが来艇、缶コーヒーを間にしばしの歓談後に車で小木の町まで買い物に連れていっていただきました。雨の中を自転車で行くわけにもいかず困っていたところ本当に助かりました。
入れ替わりに昨日一時着岸した所にいたイカ船の船長が来艇、やはり缶コーヒーで雨の音を聞きながら歓談。
お二人とも車で来ていたのでビールを出す訳にもいかず、「夜に車を置いて飲みに来てください!」との挨拶でお別れしました。