6/22
今年もアルプスに向かって出発しました?

震災で落ち込んだ海外旅行が復活して来たのでしょうか?今年はチューリッヒまでの直行便の航空券が手配できず、モスクワ乗換のアエロフロートでスイス入りすることになりました。
10時間のフライトで初めて降り立ったモスクワ空港はまるで日本の梅雨空のようにどんよりと曇っていました。空港は草原の真っただ中にありとても広い、ここから別便に乗り換えるためFターミナルに向かったのだけど、歩けど歩けどなかなか着かない。多分1Km以上も歩いたかも、おまけに狭い通路の両側には免税店が続いてなかなか進めないほどに込み合っていました。領土の広さ同様にとてつもなく広い空港でした。
チューリッヒに着いたのがこちらの時間で9:30、すぐに市内ホテルのシャトルバスで今夜の宿のWellcomeInnに入りました。
明日は午前中にツェルマットに向かいます。

6/23
ツェルマットへ移動、リッフェルアルプ周辺のハイキング

朝ホテルのシャトルバスで空港駅まで送ってもらい、ベルン、フィスプを経由してツェルマットに入りました。
今年のこの地域の残雪は例年になく多いようです。山歩きを趣味としている人ばかりではないツアーのメンバーにとって、いつものリッフェル湖周辺のハイキングコースは無理があるようです。合流時刻まで少し余裕があったので、別のコースをいくつか下見をしてからリッフェルベルグでグループに合流しました。
添乗員さんと相談の上、まずゴルナグラードに行き山々の案内をしてから電車でリッフェルアルプ駅まで降りてきてから登り下りのほとんどない周辺のハイキングを一時間半ほど楽しみました。気温は低めでしたので皆さんにはスイスの爽やかさを感じていただけたようです。
ハイキングの後は町中の夕食をとるレストランまで案内して皆さんと別れました。
今が一番昼の長さが長い時期なのでここでは朝の5時には明るくなり、夜の10時まで明るさが続きます、まだ少し時差ボケ気味なので早めに生活リズムを捕まえようと腐心しています。

  
          山羊の行進
   観光客のために、子供たちが町の中を山羊を連れて行進しています。

6/24
ゴルナグラードは寒かった

昨夜は十分に睡眠をとれたので今朝は体調が万全になりました。
気温はとても低く出発前にフリースを着込まなければならないほどです。
シャモニーからUEKさんとともに昨日日本から来たばかりのMYZKさんがツェルマットに来て、今日は3人で2つのグループを案内することになりました。私たちのでグループは駅で合流して8時ちょうど発のゴルナグラード行きの登山電車に皆さん飛び乗ることができました。
雲が3500mまで垂れこめていて今日は4000m級の山の頂上は全て雲の中で見えません。2500m位まで登って来ると雪がチラついてくる始末、冬に逆戻りした感があり今年の残雪の多いのことが納得できます。風が無いのでまだ助かっていますがゴルナクラード展望台までの短い道は凍結していて皆さん恐る恐る歩いていました。
今日グループは早目に下山することとなり、途中のフィンデルンバッハからツェルマットまでのハイキングをして今日のコースを終了しました。
昼を過ぎて気温は低めですが日差しが強くなってきた中、3人でフランスのシャモニーに向かいました、約9ヶ月ぶりのシャモニーです、やはりここも気温が低めです。
荷物の整理が一段落してから車でふもとの町サランシェの大きなスーパーのカルフールに買い出しに行ってきました。この店に来るのは3年ぶりですが、シャモニーにあるカルフールに比べてとても大きく品ぞろえが豊富なので少し余分に買い物をして戻って来ました。
明日はまたツェルマットに向かいます。

6/25
今日は下界のツェルマットの町も寒かった

天気が回復してきているので放射冷却のためか、朝の7時にツェルマットに着くと今までにない寒さです、すぐにフリースとオーバーズボンを着込んで防寒対策をしました。
グルーブより一足先に8:00の登山電車でリッフェルベルグ(2582m)に行き、そこからリッフェルアルブ(2211m)までのコースを下見して、再び登山電車でリッフェルベルグまで戻りグループを待ちました。グループと合流してからリッフェルアルプまで同じコース歩いたのですが、途中に小川と小さな雪渓があり、歩き慣れていない人にはこのコースは少しきつかったかもしれません。
それでも天気が良かったのでそれなりに山々が見えていて、景色を楽しんだようでした。
ガイドを終了してからシャモニーに戻ってきましたが、日差しは強いのにこちらもまだ肌寒い感じです。
明日はフリーなので昨年行ったバルム峠まで下見に行く予定です。

6/26
ル・ツールからバルム峠へ

朝、市内バスで約30分のところにあるル・ツール(1450m)まで行きました。まだ時間が早かったのでこの先のシャーミリオン行きのゴンドラが動いていません、動き始めるまで待つことも考えましたが、1時間以上も時間がありジッとしていることができないほど寒かったので上の駅のシャーミリオン(1850m)まで歩いて登ることにしました。約45分登り坂を歩いたおかげで体は暖かくなりましたが、その上のチェアリフトも当然まだ動いていません。仕方なく近くのレストランへ、ここも閉まっています、中にいるおじさんに「寒いので早く開けて!!」とお願いしたら中に入れていただき、コーヒーを飲みながらチェアリフトが動き始めるのをここでしばし待つことになりました。
9時になってチェアリフトが動くのと同時に乗り込み、終点からは少しだけ残った雪渓の上を歩き10分ほどで今日の目的地のスイスとの国境のバルム峠(2200m)に到着です。ここからはモンブランやその他の山々がよく見えていますが、風が異常に冷たくてジッとしていられないのですぐに下山を開始しました。まだ雪が消えてから間もないということで登山道はグチャグチャ、靴がひどく汚れてしまいます、でも下り始めると風が弱くなり強い日差しのおかげでだいぶ温かくなったのが救いです。
下山途中で一人旅の若い日本人に会いました。ル・ツールへの下りのゴンドラが一緒になったのでお話をしましたら、「仕事を辞めて、約80日間の予定でヨーロッパの国々を周っていて、今日が60日目」だそうです、「日本に帰ってから仕事が見つかるか心配です」とも言っていました。「海外に出て行く若い人が少ないく」と言われていますが、なかにはこういうワイルドな若者もいるのですね。
市内バスを使ってプラの教会に立ち寄り、その後は川沿いの道を通って徒歩でシャモニーの町に帰ってきました。明日はまたバルム峠まで行く予定です。

      
      
バルム峠からシャモニーの谷を望む
    左の頭の丸い山がアルプスの最高峰のモンブラン(4807m)

6/27
 ル・ツールからバルム峠へのトレッキング

朝の8時に駅の近くにあるメルキュールホテルで今日のグループに合流、すぐに市バスでル・ツールに向かいました、時刻が良いためなのかバスは満員でグループのほとんどの方が座れずじまいでした。今日は雲が多くて朝には見えていたモンブランも今は全く見えなくなっています。
ゴンドラでシャーミリオンへ、今日も気温が低いので皆さんに防寒のための身支度をしていただいてからチェアリフトでパルム峠へ、リフトに乗ってすぐに雲の中に入ってしまい周囲が全く見えません、終点から歩き始まったけど視界は20m程度、雪の上を歩いて下山を開始、私は昨日通っているので道を間違えることはないけど何度も確認しながらのトレッキングです。
景色が全く見えない中を約一時間かけてシャーミリオンまで下って来ると、やっと雲の下に出てシャモニーの谷が見下ろせるようになりました。当初の予定ではここからゴンドラで下山することになっていましたけど、元気な皆さんのご要望で下りのゴンドラに乗らずに山道をル・ツールまで歩いて下りました、本当に元気な皆さんです。
ル・ツールに到着後はバスを待つ時間を利用して、和食レストランから供給されたおむすびのランチタイム、ここまで降りてきたので気温は少し高いけど、でもジッとしていると芯から冷えて来ます、食事が終わるころには少しだけ雨が降って来ました。
皆さんは昨日に日本から到着したとのことなので、今日は十分な足慣らしになったことでしょう。
市バスでシャモニーの町まで戻りグループの皆さんと別れてから、私は明日のプランプラからフレジュールのコースの下見に行きました。プランプラから歩き始めると残雪がかなり残っています、おまけに雪もパラついてきました、気温も低いので休みを入れずにフレジュールまで一気に走破し下見は終了です。
明日は天候が回復しそうな予報なので快適なトレッキングが期待できるかもしれません。

6/28
フレジュールのトレッキングの後ツェルマットへ移動

昨日のグループとブレバンの展望台に行ったけど、展望台のほうが雲の中に入っていてモンブランはおろか周りの景色が何も見えませんでした。
再びプランプラまで戻り、昨日に下見をしておいたフレジュールまでのトレッキングを開始しました。しばらくするとモンブランが顔を出してきて、最初の雪渓上の歩きに四苦八苦しながらもモンブランが見えたことで皆さん大喜び、昨日には全く見えなかったので喜びも大きいのでしょう。天気が回復してきて温かくなったので上着を脱いで3時間ほどかけたフレジュールまでのトレッキングを終了し市バスでシャモニーの市内に戻りました。
市内でグループの皆さんとお別れしてから、すぐに代行バスに飛び乗り、国境のシャトラードで電車に乗り継ぎツェルマットに移動しまた。
ツェルマットには私が若いころのスキー仲間であったKINOKOさんがお姉さんとツアーに観光に来ていて、夕刻の7時過ぎに私が電車から降りるのを二人で出迎えていただきました、久しぶりの再会です。彼女はご主人の仕事の関係で私の生まれ故郷である黒磯市(現那須塩原市)に定住していて、二年前の大震災で私の黒磯の実家に避難していた娘一家と嫁ぎ先の家族が大変お世話になりました。当時ののお礼かたがた夕食がまだだというのでロシティのおいしいレストランで三人一緒に夕食となりました。
明日はフリーなのでどこかへ歩きにいくつもりですが予報では雨模様なのが心配です。

  
      
山間の村
    スイスでは日本の黒部渓谷のようなとてつもなく深い谷の急斜面にもいたる所にこのような
    小さな村があります。
    教会はもちろんで銀行の支店やスーパーまでそろっているようです。
    しかも国鉄の線路まで通っているのには驚きです。