9/09
 泊りがけのガイドの後クライン・マッターホルン展望台ヘ

朝の6:40にホテルの外に出てみると、寒い中もう皆さん厚着をして展望台に集まっていました。今日の日の出は7時ちょうどの予定、次第に明るくなってきて、マッターホルンの上空の色が紫色に変わり、次に頂上付近から赤く染まり始めると一斉に皆さんシャッターを切りはじめました。
次第に山全体が赤くなったのを見届けてからホテルでユックリと朝食を楽しみ、8:43の下り電車でツェルマットまで下り14人の方々はグループの他のメンバーに合流して次の目的地に向かって出発していきました、今日の私はこれでフリーです。
今夜泊るホテルに戻り荷物の整理をしていたら早10時を過ぎてしまったので、予定していたテッシュホルン方面への散策をあきらめ、今年一度も登っていないヨーロッパで一番高い所にある3883mのクライン・マッターホルン展望台まで行ってみることにしました。途中のゴンドラはスキーヤーで一杯、私はスキーを持って来ていないので彼らを横目でみながら展望だけを楽しむことにして階段を上り展望台へ。残念ながら今日のイタリア・フランス側は雲が多くモンブランを望むことはできませんでした。それでも一応展望をたのしんで、トロッケナーシュテグ、シュバルツゼー、フーリと途中下車をしながらツェルマットに戻ってきました。
明日は朝から今年最後のガイドが入っています。

   
     
朝日に照らされてワイスホルンの縦縞の岩肌が良く見えます

  
       マッターホルンの朝焼け

9/10
今年最後のガイドでした

昨夕、ホテル前のテラスでマッターホルンを眺めながら晩酌をしていると、高齢の(といっても私と同じくらいか?) ドイツ人の一人旅の女性が隣で食事をしていて私に話しかけてきました、ドイツ国内で英語を習ったそうで言葉を選びながらのつたない会話でしたがこちらの英語もそんな程度、少し彼女のワインもいただいて一時間程の国際交流でした。聞けば彼女はもう10回ほどチベットを訪れていて、チベットでのトレッキングを楽しむためのトレーニングにとこのツェルマットに度々歩きに来ているのだそうです。
今日の朝には雲が多く2500m以上が全く見えていません、当然マッターホルンも雲の中です。
添乗員からの要望で9時に待ち合わせ場所のゴルナグラード駅に登るとモンテローザ側の雲が晴れてイタリアとの国境の山々の山頂が次々と見え始まりました、全容が見えているよりむしろ多少の雲があった方が山はダイナミックに見えるものです、でも写真を撮るとこの感じはなかなかわかる様な絵にならないもので、やはり肉眼で見る迫力は言葉に絶するものがありました。
グループと合流して一つ下のローテンボーデン駅からいつものリッフェルゼーまでハイキングする頃にはついに全ての山が見え、まずまずのコンティションで「逆さマッターホルン」もしっかりと写っていました、これでこのグループも大満足でしょう。ツェルマットまで下りグループの皆さんとお別れの挨拶をして今年予定されていたガイドは全て終了しました。
明日のルッツェルンまでの切符を「ハーフ・プライス・パス」でゲットしてから、泊っている「バーンホッフ・ホテル」の隣にあるレストラン「ロスタール」でビールとジャガイモ料理のロシティで昼食をとり、明日からの帰国に向けた移動のため少しだけ荷物の整理をして昼寝タイムに突入します。
明日までは天気はもちそうで、明後日は全く日差しのない雨模様になるとの予報です。

9/11
6月末に来たルッツェルンを再訪

昨夜別の部屋にはイギリス・マンチェスターの大学生のグループが泊っていて、そのうちの一人が話しかけてきましたけど、彼が若いという理由かまたはマンチェスターの言葉なのか私には聞き取りにくい英語でした。前夜同室に泊っていたオランダ人のグループがマッターホルンのアタックに出かけたので、昨夜の部屋にはニューヨークから来た男性が残り私と二人だけになりました。やはりアメリカ人の英語が一番聞きやすく良くわかります。お互いに登山の話、ツェルマットのスキーについて、東日本大震災の話、北朝鮮問題などと時を忘れてお話をしてしまいました。相手がアメリカ人だと結構私の英語が通じるものと我ながら感心してしまいました、多分相手が教養のある方で私に合せてくれていたのでしょう。
今朝はユックリ起きて彼にお別れの挨拶をしてから電車に乗り、途中フィスプとベルン(こちらの人はバーンと発音する)で乗り換えて今日の宿泊先のルッツェルン、デザルプ・ホテルには午後の2時近くに到着しました、ここは6月末に家内と一泊したところです。
この町も毎日がまるでお祭りのよう、生バンドも出てカペル橋近くのレストラン街は世界中からの観光客で相変わらず賑わっていました、ただしツェルマットと違いどこか南欧の雰囲気のあるにぎわいです。
明日はチューリッヒ空港に向かい、成田行きのスイス航空で帰国します。

  
       ルッツェルンの石畳のある旧市街地

   
        ルッツェルンの河岸のテラス
     先ほど一瞬の雷雨がありました、明日は朝から雨の予報です。
9/12,13
 日本に帰ってきました

一日中雨の予報でルッツェルン市街地は7時になっても薄暗い朝でした、傘を持っていないので上下とも雨具で身を固め山歩きの格好で重いスーツケースを引っ張りながら駅まで行き、列車の中で脱いだのですが5分程の歩きですごく汗をかいてしまいました。
ここルッツェルンから以前見た景色を再確認しながらチューリッヒ中央駅を経由して約1時間でチューリッヒ空港に到着、早速スーツケースを預けてしまい身軽になって搭乗までの時間を免税店や搭乗ゲート近くでフラフラと時間をつぶす事になります。一昨年にはあまりにもノンビリし過ぎて危うく搭乗に遅れそうになったので今回は他の乗客の動きに注意していました。
スイス航空の約12時間のフライトで盛夏の成田に戻って来ました、一昨年ほどではないけどやはり日本は暑い、薄着で来たけど蒸し暑い!!。家に着いたらすぐにキンキンに冷えたビールをグイと一杯、そして昼食はラーメンこれで3カ月近いアルプス滞在を終了しました。
明日は溜まった郵便物の整理と処理、それにまだしばらく暑い日が続きそうなので伸びた髪の毛を切りに床屋に、3カ月間乗っていなかった「さつきJr」も気になるし、いろいろやる事があります。

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