9/02
シャモニー郊外のスーパー「カルフール」

  
シャモニーの町にはいくつかの「プチ・カジノ」という小さなスーパーがありますが大型店はなく、一昨年には車で20分程谷を下ったところの「サランシェ」の町の大型スーパー「カルフール」まで買い物に出かけていました。「カルフール」は日本でも幕張に出店しましたがすぐに撤退したフランスに本部のある大型スーパーチェーン店です。
今年シャモニーに来てみると「エギュイユ・ド・ミディ」ゴンドラ乗り場の駐車場脇に小型の「カルフール」ができていました。徒歩でも行ける距離にあるので度々買い物に出かけています。品数はサランシェの超大型店には及ばないけど結構便利に利用しています。それと行き帰りにゴンドラ乗り場の様子もチェックできるのです、今日は比較的空いていて整理券の発行もないようでした。
久しぶりに晴れの天気ですが空気は冷たくシャツ姿ではじっとしていられない涼しさです。日本ではまだまだ暑いのでしょうね。

9/03
プランプラからフレジュールを散策

このところ天候が悪くガイドの予定が無かったのでほとんど歩いていませんでした、霧が出ていますが今日は回復しそうなのでモンブランとは谷を挟んで反対側のプランプラまでテレキャビンで登りユックリとトレッキングを開始しました。シャモニーの谷は朝霧に埋め尽くされ、モンブラン山頂は雲に覆われているけど、その他の山々は良く見えています。
ブレバンとフレジュールの分岐点で日本人夫婦の二人がウロウロしていたので尋ねると「フレジュールの方向が不安」とのこと、視界が良くずっと先の登山道まで見えているので正しいルートを教えてあげてからこのコースの今年最後のトレッキングとなりました。 今まで何度も立ち寄っていた下山途中にある「花の山小屋フロリア」にに今日も寄って、「また来年来ます」と挨拶をしてからシャモニーの町に降りてきました。
今日はシャモニーの町でも最高気温が18℃と涼しく、町行く人達の服装が完全に変わってしまいました。これまでの西洋人は男女を問わず袖無シャツ、半ズボンの姿が普通でしたが、今日あたりは皆さん長袖シャツに上着、それに長ズボン姿です。これでは遠目にも日本人と区別がつかなくなってしまいます。でも数少なくなった日本人観光客はもっと厚着をしていましたよ。
ニュースを見ると札幌では今日も30℃を超えたとのこと、まだまだ日本は暑いようです。私が帰国する頃には暑さが和らいでいることを願いたいですね。

  
       ナナカマドが真っ赤な実をつけている
 標高1200m付近のナナカマドの木、真っ赤な実をつけています、葉の紅葉はまだです。
9/04
乳牛が放牧地から下山して来ました

朝にツェルマットに移動して40人の大きなグループのガイドです、ほとんどの山頂が雲の中に隠れていました。でも登山電車が出発するとお目当てのマッターホルンが車窓から見え始まり車内は騒然、しばらくは収まりそうにありません。
ゴルナグラードの展望台に到着する頃には、かろうじてリスカム(4527m)とワイスホルン(4505m)だけが山頂を見せていて他の山は全て雲に隠れていて、気温は5℃以下と久しぶりにフリースを着なければジッとしていられない寒さです。先月31日の夜に15cm程の積雪があったので一時はコース変更も考えていたローテンボーデンからのハイキングコースも思った程雪が残っていなかったので、予定どおり長い列になってリッフェルベルグまで敢行しました。
グループの中には千葉の隣の習志野市から3人で参加した家族もいて、しばしローカルな会話になってしまいました。時々いるのです近隣から参加している方が、一昨年には歩いて行ける距離にお住まいの方にお会いました「ああ、あそこのお宅のかた?」と、やはり「世間は狭い」のか?。最盛期のツェルマットには一カ月に数万人の日本人が訪れる程ポピュラーな所なので、このような出会いの機会も不思議ではないようです。
人数が多いグループでしたが無事にガイドを終了、ホッとして戻るシャモニーへの帰路、標高500m程のローヌ川周辺の景色が大きく変わっていました。これまでは全く見られなかった乳牛が周囲の牧草地に沢山群れています、寒くなったので標高の高い放牧地から一気に下山させて来たのでしょう、この辺りにこんなに多くの乳牛を見るのは初めての事です。
次は8日に午前・午後とダブルの2件のガイドをする予定、その時には帰国の準備をして旅行バッグごとツェルマットに移動するつもりでいます。

9/05
帰国に備えて洗濯?

涼しいけど日差しがあるので溜まった衣類の洗濯をしました。これで帰国までの衣類の確保ができたと思います、もし足りなくなったらツェルマットのバーンホッフ・ホテルには洗濯機も乾燥器もあるのでなんとか対応できそう。今日はモンブラン山系が少しモヤって見えています、若干湿度が高いようなので以前に比べて乾燥までに時間がかかるようになりました。
時々タバコを吸うために外に出ると、この家の前には「シャレー・ホテル」という建物があり、この上に「エギューイユ・ド・ミデイ」がそびえています。6月にこちらに来た時からこのホテルは改装中でやっと屋根の葺き替え工事が終わりそうな段階にはいりました。ツェルマットの町でも改装中あるいは新築工事中のホテルが数多く見られます、「観光客が多数訪れているこのハイシーズン中に工事なんて」と思うかも知れませんがツェルマットもシャモニーもスキーのメッカ的な観光地で、今がオフシーズン、これから冬に向かってスキー客の受け入れ体制を整えているようです。

  
        モンブランを望むトレッキング・コース

9/06
シャモニー町中散策

天気は良好ですが湿度が高いようで山々は今日も少しモヤっています。
シャモニーに来て3カ月近くなるのに「この路地を入ったらどこにでるのだろう」と気になっていた所がいくつかあったので、気温が低く汗もかかないような気候でもあり街中の散策にでかけました。
シャモニーの道は少しずつ曲がっている道が多いので、慣れもあって今まで近道だと思っていた道が実は遠回りだったことがわかりました、私はこういう道捜しが大好きなのです。かつて長野市に滞在していた時タクシーに乗り運転手さんに「そこを曲がってください」と指示したら「私達ドライバーもこの道は知りませんでした」と感心された事があります、チョット自慢。
今日のエギュイユ・ド・ミディ行きのゴンドラ乗り場には日本人グループはもとより観光客の姿をあまり見かけません、バカンスシーズンが過ぎたのと秋風が吹き始めたので観光客が減少したのでしょう。
帰る途中カルフールに立ち寄りあと2日間のシャモニー滞在中に必要な食糧を買ってから初めての道をいくつか通って戻ってきました。
明日は帰国に向けてツェルマットへ移動する準備をする予定です。

9/07
                     帰国に向けた準備

シュモニーは今日も少しモヤっています、こういう季節になったのでしょう、でもモンブラン山頂は一日中見えていました。
明日は帰国の用意をして朝早くスイス・ツェルマットに移動するので荷物の整理を始めました。といってもあまり多くないのでツェルマットで使う物と使わない物を分けてスーツケースに放り込むだけです。冷蔵庫に入っている飲み物・食糧なども計算して調整していたので今夜で空っぽになる予定です。多少のゴミを捨てて、借りていた部屋を簡単に掃除して明日に備えました。
一昨年の2ヵ月弱滞在の時と違ってかなり長丁場だったのですが、今年はじっくりとアルプス滞在とトレッキングガイド生活を送る事ができました。
明日から3日間でツェルマットでの3件のガイドがあります、天候はまずまずの予報なのでバッチリ決めてから帰国の途に着きたいものです。

9/08
ツェルマットの午前中は今年最高の天気でした

午前中は34人の大きなグループを定番のリッフェルゼーコースをガイドしましたが、全天に全く雲がなく晴れて今年一番と言ってもいいような天候でした、全ての山々がはっきり見えてしかも風が無くリッフェル湖に移る「逆さマッターホルン/フランス名モン・セルバン」がクッキリと写っていて皆さん一生懸命にカメラのシャッターを押していました。
午後は別のグループの中から希望者のみオプションでゴルナグラードの3100mにあるクルムホテルに宿泊する人達をエスコートするため、14名のお客様と一緒に登山電車でまた登ってきました。私の役割はチェックイン時、食事時の注文、トラブル発生時などの支援をする役目です。
ツェルマットのホテルに泊っていると見る事ができないモンテローザ、リスカム等の山々が夕日に映える景色をこのホテルに泊ると見ることができるので、皆さん旅行のオプションに応募して泊りにくるのです。残念ながら西側に雲が湧いていたので山が赤くなる事はありませんでしたが、夕日に輝く山々を見る事ができました。
明日の朝には朝食の前の7:00が日の出ですので、条件さえ良ければ朝焼けのマッターホルンを見られるかも知れません。

      
夕日が沈む方向にあるダンブランシュ(白い歯、4357m)
携帯電話のカメラで撮ったので良く撮れませんでした、手前の雲が輝いていて右側に山の影が映っています。
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