7/01
またスイスのツェルマットに移動してリッフェルゼーをガイド

少し早起きして7:16の電車に乗りスイスのツェルマットに向かいました。
マーチニーまでの電車の車内に偶然同乗した私と同じ歳の日本人ご夫妻SRTさんと色々とお話しをしながら楽しい旅になりました。聞くとあまり予定を決めずに滞在先から電車に乗って色々な所を観光しているそうです。今日は滞在地のシャモニーから峠を2つ越えてベルンの市内観光に行く途中でした。
マーチニーの2つ手前で乗ってきたスイス人、偶然にもこのお二人が数日前にマーチニーからフィスプまでの間にお会いした方でして、なんと日本に行った事が無いのにとても流暢な日本語を話す方です。多分語学学校の先生のような方ですが、私たち日本人もなかなか使わないような日本語が次々と出て来たのには驚きました。
午後にリッフェルゼーをガイドしてホテル前のレストランで一杯やっていると、またまた偶然に20年以上前から妙高のスキー場で一緒に仕事をしていたMRTさんが現れたのです。日本に居てもなかなか会う事が無いのに本当にびっくりです。しばし歓談した後彼女はローザンヌに向かって帰って行きました。
明日はスネガからシュテリゼーをガイドする予定です。

7/02
シュテリゼーをガイド後、グリンゼーのルートを探索

関西からの25人のグループをスネガからシュテリゼーまでガイドしました、空は快晴、風が少なくて湖面は静か、皆さん「逆さマッターホルン」をカメラに収めていました。
解散してすぐにケーブルカー、登山電車を乗り継いで対岸のリッフェルアルプに行き、スネガまでのコースを下見しました。途中にある小さな湖「グリンゼー」で一休み、若者がこんなところで泳いて騒いでいました。そこからは一部自動車道を通って「グリンジゼー」、「ライゼー」と3つの湖を回りスネガに1時間45分で辿りつきました、ツアー客と一緒ですと3時間くらいのコースになりそうです。
明日はゴルナグラードに行く予定、昨日から雲がでやすくなって夕方雷鳴がするようになりました、このところ天候は下り坂で少し心配です。

  
    小さなグリンゼー、こんな所で泳いだら寒いのではないのでしょうか?
7/03
リッフェルゼー・ガイド後、シュバルツゼーのルートを下見

今日は仙台からチャーター便で来たグループをガイドしてゴルナグラードからリッフェルゼーをハイキングしました。昨日の午後は曇って来て雷鳴とともに強い夕立があり少し天候に不安があったのですが、今朝は雲一つなく晴れ渡ってツアーの皆さんは移り行く壮大な景色に終始興奮状態でした。
フィンデルバッハで皆さんと別れてゴンドラでシュバルツゼーに行き、先月23日と同じコースを下見して回りました。
たった10日違うだけで高山植物が一面に増えている中をユッタリとハイキング、これでこのコースの下見も完了。
明日のグループは昨日の下見のコース、リッフェルアルプからスネガをガイドする予定です。
夕刻の6時から今日も昨日と同様に強い雨、夕立が降ってきました。

  

    オキナグサの一種、キンポウゲとほぼ同じ場所に黄色の花ビラを咲かせている

7/04
リッフェルアルプからスネガまでをガイド
8:20に登山電車のリッフェルアルプ駅で15人のツアーグループと合流して、一昨日に下見をしたコースをガイドする事になりました。
このコースはあまり4000m級の山の見えないコースで、何故初めてここに来たのにこのコースのハイキングを選んだのか不思議です、せめてゴルナグラードに行って壮大な景色を見せてあげればいいのに。
山歩きに慣れていないような人の多いグループですが、それなりに休憩時間を多く取って2時間のコースを3時間強で3つの湖を回り、それでも彼らの計画していた5時間をはるかに下回る時間で無事スネガに到着しました。
今日は雲が多くてマッターホルンは最初の時だけ顔を出しただけでした。
スネガのテラスで全員でユックリ昼食を摂り、ツェルマットに戻ってきました。
今日も夕方に強い夕立がありました、明日は少し回復するようですが・・・。
7/05
今日もリッフェルゼーをガイド

毎日の行動をこのブログに記録していますが、現地の地理を知らない人が読んでも全くイメージが湧かないかと思っています(ほとんど自分のため?)、それでも記録し続ける執念、我ながら少し意地を張っているようにも思えます。
よく日本では「XXに三日の晴れ無し」などと言うように気象の変化は三日くらいの周期で変化します、これは日本の地球上の位置が非常に微妙なところにあるために、世界的にみても気象変化の激しい地域なのです。
ところがこちらスイスでは一度晴れると10日、あるいはそれ以上の周期でユックリと気象が変化するのです。
先月の21日以前はズーと全く山が見えない期間が続いていましたが、22日からは毎日晴れています。このところ夕立があったりして少し下り坂の気配です。そんなわけで今日は久しぶりに朝からマッターホルンに雲がかかっていて全く見えませんでした。
ツアーグループと登山電車に乗り、走りだしても目的の山が見えないのでいつもの興奮状態が起きずに居眠りをするグループメンバーまでいます。
しかし高度を上げるにつれて空が明るくなり、4000m級の山々が見え始めると、にわかにざわつき始めました。終点のゴルナグラードに着くと全ての4000m級の山から雲が無くなり、輝いた山容が少し雲のかかったこちらからは見えたり隠れたり、少々ジラされましたが展望台に移動した頃には全てが見えて、「いままで行ったXXの山は最高、あんなすばらしい所は他に絶対無い!!」などと言っていた人達が興奮の頂点に達してしまいました。15以上ある4000mの山とそのエピソードなどを簡単に説明しているのですが、心ここにあらずで半分も聞いていない状況です。一通り説明してから私はホテルのテラスで再集合時間まで勝手にコーヒータイムとすることにしました。
その後いつもの「逆さマッターホルン」の見える湖を回ってハイキング、目的のマッターホルンの中腹に雲がかかり始めて良い写真は撮れなかったようでしたが、それでも山頂だけが湖面に映る姿を写真に撮って皆さん満足そうでした。
昼時にはツェルマットまで下山してから皆さんと別れてゴンドラで「シャバルツゼー」まで行きユッタリとししてきました。
明日もほぼ同じコースのガイドです。

  

街の裏手に保存されている17世紀建造の木造建築

7/06
今日もまたまたリッフェルゼーをガイド

今日の朝日に赤く染まるマッターホルンは見られましたが、午前中は雲の多い日でした。
それでも次々と雲の合間から頭を見せる4000m級の山を見て皆さん大満足していたようです。
今日はツアー客の人数が多いので、若いツェルマット在住のベテランガイドと2人で分担して担当したのですが、ツアーグループはほぼ私と同じかまたは少し上の世代、リッフェルベルグで「この場所は[アルプスの若大将]の映画で加山雄三と星由里子が滑った所」だと説明すると皆さんに大受け、この辺は私の歳の功でしょう!?
その後は得意の「おやじギャグ」を交えてツアー客の気持をゲット、楽しいハイキングになりました。
解散後はシュバルツゼーのコースを再度下見して、明日は久しぶりに予定がないためユックリと昼寝タイムとなりました


 
      モルゲンローテ(朝焼け)のマッターホルン

スイスにはスイス・ドイツ語、フランス語、イタリア語を話す人達が住んでいて、この山の名前はそれぞれの言葉で呼んでいます。
   スイス・ドイツ語: マッターホルン(Matterhorn)
   フランス語 : モン・セルバン(Mont Cervin))
   イタリア語 ; チェルビノ(Cervino)

7/07
七夕です(こちらでは全くそのような雰囲気がありません!!)
起床していつものようにテラスでマッターホルンを眺めながらコーヒーを飲んでいると、日本人のご夫妻がホテルから出て来ました、挨拶をすると「クライネ・マッターホルン」に行くとのこと、今日は快晴で良い景色が見られるでしょう。
私は特段の予定がないので、しばらくユックリした後、明日の下見のつもりで「クライネ・マッターホルン」行きゴンドラの駅に向かいました、途中で先ほどのご夫婦と遭遇、「クライネ・マッターホルン」まで行ったにしては時間が早すぎるので、いろいろお聞きしたらどうも勘違いして途中駅の「トロッケナーシュテグ」で戻ってきてしまったようです。
再度一緒にゴンドラで「クライネ・マッターホルン」まで行き、快晴の360度パノラマを楽しみました、今日はフランスのモンブランやユングフラウ、メンヒまでもよく見えています。
下山途中の「シュバルツゼー」でご一緒に軽い昼食を摂り、私はツェルマットに戻り、MRIさんご夫妻はツムトのお花畑のコースに向かって行きました。
明日も天気が良さそうな予報です。

  

     エーデルワイスの花

日本から来るツアーの方達はみな口をそろえて「エーデルワイスはどこですか?」と言います。まだまだ自然のエーデルワイスの時期ではありません。
いつでも咲いているものと思っているのでしょうか?
街角には栽培されたエーデルワイスが飾られていますので、その写真で我慢してもらいましょう。
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