6/24
ツァーグループとゴルナグラード・トレッキング

昨日のグループと一緒に8:00発の登山電車でゴルナグラードに向かいました。
今日も快晴で全ての山々が良く見えていて、グループの人たちはズーと興奮状態です。
一時間ほど景色を眺めてから、電車で一つ下の駅ローテンボーデンで下車してリッフェルゼー周辺のトレッキングを開始しました。
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つの小さな湖に映る「逆さモンテローザ」、「逆さマッターホルン」をカメラに収めてからリッフェルベルグまで、ここから登山電車で下山するグループは駅へ、さらに歩きたいグループと一緒に、さらに一つ下の駅リッフェルアルプをめざしてマッターホルンを左手に見ながら、ほとんど「サウンド・オブ・ミュージック」の世界を思わせる広い草原のトレッキングとなりました。
リッフェルアルプから再び電車でフィンデルバッハに下り、まだ歩き足りないメンバーとツェルマット南部の住宅地のウインケルマッテンまで徒歩で下山、ここにあるテラスでツェルマット・トレッキングの終了と今日誕生日を迎えた一人の奥様を祝って全員で乾杯と軽い昼食になりました。
グループは隣の谷にある、サッカー日本選手団がワールドカップ直前合宿をした氷河の街「サースフェ」に向かってバスで移動していきました、さらに楽しい旅を続けられますように。
これで27日に新たなツアーグループが来るまでしばらくお休みです、明日からまだ通っていないコースを探索してみます。

  

     リッフェルゼーに映ったマッターホルン

6/25
ブラウヘルトからスネガのコースを散策
今日から2日間は特段の予定が入っていないので、未だ歩いていなかったブラウヘルトからスネガまで散策し、スネガのテラスで景色を眺めながらチョイと一杯、少し雲が出てきましたが今日も良い天気です。5日前には凄く寒かったのが、日増しに気温が上昇して温かくなってきました。

この町を紹介しておきましょう。
スイス南部、ローネ川から南に入ってきた奥深いマッター谷の突き当たりに有るイタリアとの国境近く、人口4000人未満の小さな町で、ホテルとレストランしか無いような観光の街です。
アルプスにある4000m級の山のほとんどがこの地域にあるのに、谷が深すぎるためこの町から見える山は特異な形をしたマッターホルンだけなのです。
それでも登山電車やロープウェイが整備されていて、3089mのゴルナグラードや3883mのクライネ・マッターホルンの展望台まで行って雄大な景色を360度一望に見渡す事が出来るので、毎日多数の観光客が日替わりで訪れています。また、ハイキングコースも良く整備されていて、世界中からトレッキング客が集まっています。
町を歩くと、ドイツ語(正確にはスイスドイツ語)、フランス語、日本語が飛び交っています、たまに韓国語、中国語、英語が聞こえる事があります。生活するには英語が良く通じて、さらに日本語も基本的な会話は通じる店もあり、電車の車内放送やレストランのメニューにも日本語が使われています。
現在の東京では午前4時に空が明るくなり(常用薄明)、午後7時半に暗くなり15時間半明るい時間が有りますが、こちらでは午前5時に薄明で午後10時まで17時間も明るいのです、それだけ日本よりも北極に近いのですね。ちなみにここは北緯46度、日本付近ではサハリンと同じ緯度です。
あと二日間この町に滞在してからフランスのシャモニーに戻る予定です。
6/26
再びリッフェルゼーヘ

明日のガイドの予行として登山電車でゴルナグラードに行き、予定のスケジュールタイム通りリッフェルゼーを散策してツェルマットに戻って来ました。
このところ日に日に気温が上昇して今日はすでに20
を越えて温かくなりました。
とても6日前の寒さなど信じられないくらいです、手袋を買ったのですがもう必要ないかも?
一昨日に比べて少し雲が多くなってきています、でも明日の天気までは持つでしょう、せっかく日本から来たのに天候が悪いと非常に残念だものね・・・。

  
   バラの花弁のように見える山、モンテローザ

6/27
日本からのツアーグループと一緒にリッフェルゼーのハイキング
皆さん60代から70代前半のお元気なグループで、所定の集合時間より早く登山電車の駅に集まっていただきました。そのため日本人で混雑している8:24発より前の、比較的空いている8:00発の電車に乗る事ができました。
ゴルナグラードで一時間ほど4000m級の山々の景色を楽しんでいただいた後、一つ下の駅、ローテンボーデンからリッフェルベルグまで「逆さマッターホルン」の撮影会をしながらのハイキングです。
このグループは明日ジュネーブに立ち寄ってシャモニーに入るそうですが、私は皆さんと別れてからすぐに電車に飛び乗り、フィスプ、マーチニーと電車を乗り継いで一足先にシャモニーに戻ってきました。一周間ぶりのシャモニーの街がなぜか懐かしく感じられます。
街中のテラスで少し遅い食事をしていると、3日前にご一緒したグループのWTNBさんご夫妻が現れ、しばしご一緒に食事を楽しみました、聞くと退職後に新潟の妙高にお住まいとの事、また今年の冬に妙高でお会いする事を約束してお別れしました。このグループは明日ジュネーブから帰国するそうです。


  
  「不景気だ」といってもまだまだ経済的には豊かな国なのですね、日本は。
  リッフェルゼー周りのハイカー、95%以上が日本人です
6/28
19日のリベンジで再度ラックブランヘ
19日には残雪とさらに霧と降雪のためランデックスからラックブランへ向かう事ができなかったので、天気の良い今日こそは、と近くのバス停からゴンドラ乗り場に向かいました。
バス停でお会いした日本人ご夫妻も同じコースで若い頃の思い出のあるラックブランに向かうつもりだったそうですが、軽装備だったためランデックスまでの乗車券を売ってもらえなかったそうです、本当かなぁ?
フレジュール行きのゴンドラの中で、「それならばフレジュールから直接ラックブランに行くこともできますよ」と私が19日に登ったコースをお伝えしました。
私はチェアリフトに乗り換え、残雪の多いコースを辿って一時間でラックブランに到着する事ができました。
ヒュッテで50分ほどユックリ休憩をしてからフレジュールへ下山を開始すると、先ほどのご夫婦がすぐ下まで登って来ていました。その後に続いて30人ほどの日本人ツアーの団体、60人ほどの小学生の団体などがどんどん登って来ます、これでは小さなヒュッテは人で溢れかえってしまいそうです。
フレジュールからは花で飾られたヒュッテ「フロリア」を通ってシャモニーまで下山しました。
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日に今日の私のコースをトレッキング希望のグループが来る事になっていますが、4分の1は雪上を歩かなければならないので、コースの変更を検討していただくかも知れません、装備状況にもよりますが・・・。


  
      少し低い所に来ると高山植物が咲き乱れています

  

       やっと氷が解け始まったラック・プラン(白い湖)

6/29
ブレバンを散策

プランプラまではこれまで3度も乗ったゴンドラで行き、さらに今日は大型ゴンドラに乗り継いでブレバンからプランプラまでのコースを下見に来ました。
ブレバン頂上駅は断崖絶壁にあり、テラスの床は金網になっていて300m以上下まで見えています。お尻がムズムズするのを我慢して見晴らすと正面にモンブランの山の全容が良く見えています、今日は湿度が高いので写真にするとあまりはっきりとは写りません、まだまだ滞在期間があるので良い写真を撮るチャンスを待ちましょう。
下山し始めるとザイルの束を持った若者男女が8人ほど、近くの岩場に近づきロッククライミングを始めました。山の好きな人達が自然に集まって楽しんでいる所です。
コースのほとんどが残雪の雪道を下りながらプランプラに目をやると、色鮮やかなパラグライダーが次々と飛び立っていきます、離陸地点のベンチでしばし離陸状況を観察、タンデムで初体験と思われる観光客が多数飛び立って行きました、その中には日本人の中年の女性も何人か混じっていましたよ。この場所はパラグライダー体験教室のような場所のようです。
再びゴンドラで町に降りて部屋に戻ると雷鳴に続いて夕立が、今日も暑かったのと湿度が高かった為でしょう、早目に昼寝タイムにします。
明日はフレジュールからランデックス経由でラックブランのコースをガイドする予定です。

   

プランプラの斜面から次々と飛び立っていくパラグライダー、気持ち良さそう!!

6/30
ランデックスからラック・ブランをガイド
今滞在しているWEKさんの家からは目の前にエギュイユ・ド・ミデイとモンブランが一望に見渡せます、朝起きると見覚めのコーヒーとたばこに火をつけながら毎日見上げて今日の天候を確認しています。
8
時にホテルでツアーグループに合流、チャーターしていたバスでラ・プラのゴンドラ乗り場まで行き、ゴンドラでフレジュールまで、さらにチェアリフトでランデックスまで登りました。
一昨日に比べてまた一段と雪が溶けています、このところ温かい日が続いているのでどんどん溶けてコースの状況が変わっているようです。
メンバーは60代から70代全般まで、お元気な方たちで最初の雪急斜面のトラバースも何とかクリアできたので全員ラック・ブランまで行けそうです。もしここで弱音を吐く人がいたらその人だけリフトで戻っていただくつもりでいましたがこれで一安心、一番若い女性添乗員が一番ビビっていましたけど。
途中何度もシャモニーの谷の向かい側に見えるモンブランの姿を撮るための撮影タイムを取り、ユックリと晴天下のハイキングとなり1時間15分のコースタイムを2時間かけてラック・ブランに到着しました。あまりにもユックリペースで、逆に私の足の方がつりそうでした。
小休止してから下山を開始、途中の小さな池の周りで昼食タイムとなりました、思い思いの場所で弁当を開いての皆さんほとんどピクニック気分です。シャモニーでただ一軒の日本料理店、私の船の名前と同じ「さつき」で調理していただいた「おにぎり」と「鳥カラ」に「ゆで卵」、私にとって久しぶりの日本食です。
少し予定時刻より早くフレジュールに戻ってきて、ゴンドラでラ・プラに下山してから皆でプラの教会とドリューを重ねて写真撮影、今日は天候も良かったせいか皆さん大満足のトレッキングを楽しまれたようです。
私は明日からまた一周間の予定でスイスのツェルマットに移動し、ほぼ毎日ガイドの予定が入っています。
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