7/9
倉橋島「くらはし海の駅」へ
 走行距離 : 24.13 NM
 Total : 727.25 NM
 走行時間 : 4:05
 Total : 130:25
昨夜降っていた雨はすっかりあがっていて曇り空ながら雲が高くなっています、予報では曇り時々晴れのようなのでゆっくり出港準備をして6:55に離岸しました。
厳島は頂上には雲がかかっていますが視界は悪くなく、海面が静かなのでマリーナから南西に向かう水路が今日は良くわかります。
お世話になりましたODさんとARKWさんにそれぞれお礼と出港の挨拶の電話を入れてから「宮島瀬戸」へ、ずっと風が弱いのでメインのみの機走で絵ノ島沖から南へ向かいました。
大黒神島を過ぎると内海にも関わらず波が荒くなってきました(銚子沖を考えると「まだまだ波が無い」状態ですが・・・)、次第に南東に向きを変えていくとスターボの風が強くなり帆走で快適に黒島水道へ進入、黒島水道に入った途端に今度は風が弱まり再び静かな海面を機走オンリーで桂が浜へ入り11:00に「くらはし海の駅」の浮桟橋に着艇しました、空はすっかり晴れ上がり気温が上昇しています、着岸した途端に汗がドッとふきだします。
4時間05分、対水距離24.00NM、対地距離24.13NMと短い航海でしたが、明日から雨の日が続くかもしれないので、無料で停泊できてしかも小さいながら防波堤の内側の桟橋なのでここならゆっくりできそうです。
着艇儀式の後JAの売店に買い物に行き買い物、近くの食堂で昼食をとってから昼寝タイム、南西の風によるうねりが入ってきて少し揺れるけどグッスリ眠ってしまいました。
夕方には近くにある「桂浜温泉館」で今日の汗を流し、焼き鳥「五六八」で一杯、天気予報をチェックすると明日の朝から雨模様、たぶん待機になるでしょうね。
現在の停泊位置: 34°06.170′N  132°30.554′E
7/10
くらはし海の駅で待機
 走行距離 : 0.0 NM
 Total : 727.25 NM
 走行時間 : 0:00
 Total : 130:25
中国地方の日本海側にある梅雨前線が大雨を伴って南下してくるので、広島県に「大雨・雷注意報」が出ています。
昨夜から吹いていた強風は朝5時に止み海上の波も静かになってきました、空を見上げると時折小さな晴れ間がのぞいています、もしかしたら出港できるかも・・、と思っているとまた吹いてきた突風に丘の上の木々が大きく揺れています、やはり今日はここでジッとしているしかないようです。
昼前になり急に雨が降り出したかと思うと10m先も見えないほどの強い雨で裏山もすっかり見えなくなりました。
結局夕方まで一歩も「さつき」から出ることなくデッキを打つ豪雨の音と雷鳴を「風流だなー」と楽しみ(?)ながら過ごすことになりました、まあ仕方ないかこの雨だもの。
夕方の4時すぎると雨が止み少しですが空が明るくなって来たのでノコノコと船から出て万葉の昔からの「桂が浜」を散策、桟橋の前にある「居食屋まる」で一杯やって帰ってきました。
明日は天気が回復しそうなので屋代島の安下庄(あげのしょう)か室津あたりに向かうつもりです。
      
                  万葉集にも詠まれている「桂が浜」の松林
7/11
山口県・室津港
 走行距離 : 32.27 NM
 Total : 759.52 NM
 走行時間 : 6:15
 Total : 136:40
今日は「曇り時々晴れ」との予報なので、近場の安下庄(あげのしょう)かあるいは室津まで行く予定ですが広島湾から出る怒和島水道の潮止まり時刻を考えて早めに出港しました。
5:25に離岸、同時に出港した遊漁船に追い抜かれてから真南の津和地島と怒和島の間の水道をめざしました、雨雲が低くなっていますが視界は良好、鏡のような海面に「さつき」の航跡を残しての順調な航海です。
水道を過ぎてから南西に針路をとり屋代島東端の片島沖を過ぎると急に雨が降りだしました、急いで雨具を着てドジャーの下に隠れレーダーとGPSのにらめっこが続きました。
平郡水道に入る頃にはやっと雨が止みました、このまま安下庄港に入るのでは時間がチョット早すぎる、とやはり室津まで行くことにしました。
コースは大型船航路です、数隻の大型船に気を使いながら「上関海峡」へ、高さ23mの「上関大橋」を恐る恐るくぐってすぐ右側にある室津港に11:40に着岸しました、6時間15分、対水距離35.28NM、対地距離32.27NMと終始弱いながら向かい潮の影響が大きかったようです。
軽い着艇儀式の後、上関大橋の付け根にある食堂「おふくろ」の日替わり定食で昼食、店の前の水路を「さつき」が通過するのを見ていたそうです、魚のフライがとてつもなく美味しかった。
午後には雲が取れて晴れ暑くなってきました、梅雨前線は今夜に北上しそうで今夜から明日の朝まで雨が降る予報です。
次は愛媛県・佐田半島の三机(みつくえ)に行くつもりでしたが、周りにはなにも無い港のようなのでとりあえずお風呂のある長浜に入ろうと考えています。
夕刻にもまた「おふくろ」に行って野菜炒めを肴に夕食、今夜もぐっすり眠れそうです。
現在の停泊位置: 33°50.073′N  132°06.974′E
7/12
愛媛県・長浜港へ
 走行距離 : 23.39 NM
 Total : 782.91 NM
 走行時間 : 4:10
 Total : 140:50

今日の目的地は23マイルほど先の長浜なのに早く目が覚めてしまい、少し早目の6:15に離岸してしまいました。
昨日くぐった「上関大橋」を再度くぐり南東へ、まずは平群島(へいぐんじま)とバンドウ岩の間をめざします。
雲が低く垂れこめていて少し高い島の山頂は全て雲に覆われていますが、すでに四国本土の中で一際低くなっている長浜が目視できます、四国方面はすでに晴れている様子です。
平郡島と八島の間を抜ける頃から久し振りに太陽が顔を出しました、眩しくて久しぶりにサングラスを付けて無風の中、ずっと機走で一直線に長浜への快適クルージングです。
10:25港内南側の満潮前の岸壁に着岸、4時間10分、対水距離23.53NM、対地距離23.39NM、すっかり晴れ上がっていて、もやいを取り終えた途端に汗がドッとふきだしてしまいました。
着艇儀式の後すぐ前にあるガソリンスタンドに行って軽油をポリタンに補充、その後街を散策して見つけた「みちくさ」のチャンポンメンで昼食、長崎の物とは全く違うチャンポンメンでしたよ、でもうまかった。
昼寝の後2mも上がった岸壁をよじ登り、公営の「なぎさの湯」に行って330円でいつもより余計にユッタリ、帰り道で見つけた焼肉屋で生ビールと焼酎で焼き肉を堪能して、「さつき」に帰って来ました。
まだデッキははるか下にあります、意を決してあらかじめ用意してあったザイルを使いやっと「さつき」に戻れました。
予報外に時折10m/sを超える突風が吹いています、明日は収まるのでしょうかチョット心配、次は佐田岬を越えたいと思っています。
現在の停泊位置: 33°37.028′N  132°29.308′E
  
                  八島も北側から見たらカメさんみたいに見えます

7/13
三机(みつくえ)港へ
 走行距離 : 18.49 NM
 Total : 801.40 NM
 走行時間 : 3:35
 Total : 144:25
夜にはずっと「突風」が吹いていました、「強風」と書かないのは多少なりとも強くなったり弱くなったりして強い風がずっと吹き続けるのが強風ですが、昨夜の風は全く違います、時折とてつもなく強い風が吹いてデッキの上の脚立を倒したかと思うと次の瞬間には全く無風の状態になります、これで終わりかなとペットに戻るとしばらくしてまた吹いて来ます、この繰り返しで朝まで何度も目を覚ましてしまいました。
朝になると風向きが変わったのか突風の度に近くの建築用の砂の山から砂が飛んできてデッキの上は砂だらけ、早くこの場から立ち去りたい気持ちがあるのですが、干潮で岸壁が4mもあり高くて登れずジッと我慢で潮が上がるのを待ちました。
朝ドラをゆっくり見てから何とか岸壁に登れるようになった9:25にもやいを解き離岸、まだ風が残っていましたがあの岸壁に居るよりはまだましかも?
大きく沖だしをしてから「伊方原発」方向へ、ポートクローズの風が強くて一時8ノット近くまで船速が上がるのでセールの風を逃がしながら三机港へ、港内に入って行き着艇場所を探していると尾道海の駅でお会いした(一昨年に屋久島でも会っています)SMZさんが駆け付けて来てもやいを取っていただきました、何という奇遇、一時間ほど前に大分の国東半島からここに到着していたそうです。
13:00に着岸完了、3時間35分、対水距離19.9NM、対地距離18.49NMと短いレグでした。
デッキの砂を掃除していると「ふくちゃん」と名乗る女性が近づいてきてお声掛けいただきました、この港に立ち寄るヨット乗りの皆さんお世話になっているようです。
一人で着艇儀式の後「入船食堂」の焼うどんで昼食、昼寝タイムになりました。
夕方の5時にSMZさんと一緒にタクシーで「亀が池温泉」へ、原発誘致のためかすごく立派な町営の入浴施設で、マッサージ室、レストランも併設されています、それでも料金は\600ですよ。
再びタクシーで船に戻ると「ふくちゃん」が取れたてのアナゴで作ったどんぶりと味噌汁を用意して待ちかまえています、すぐさま「さつき」デッキにテーブルを仕立てて缶ビールで乾杯、彼女の口から出てくるヨット乗りの名前を聞くと知っている人が何人もいます、皆さんお世話になっているようですね3人で記念写真を撮りました。
次にどこに向かうかは明朝の気分と天候で決めます。
現在の停泊位置: 33°27.446′N  132°14.695′E
7/14
八幡浜港へ
 走行距離 : 40.19 NM
 Total : 841.59 NM
 走行時間 : 7:10
 Total : 151:35
出港の準備をしているところへ昨日の「ふくちゃん」がみかんを持って見送りに来ていただきました、まずはSMZさんがもやいを解き朝日の中を出て行き、続いて「さつき」が6:00に出港、お互い湾内でセールを揚げて湾外に出たところで「さつき」は西方向へ、SMZさんは東方向の北条港に向かって行きました。
今日も風が強くて風を逃がしたり、ジブを開いたり閉じたりと忙しい航海です。
佐田岬の3マイル手前に差し掛かると濃い霧の中に突入し100mから200mくらいしか見通せません、レーダーとGPSの画面とかすかな肉眼が頼りです、肉眼では全く見えませんが岬の周りに小型の漁船が多数いるのがよく分かります、レーダーを着けておいて本当に良かった。
漁船の影を避けながら佐田岬を回り始めると急に霧が晴れてきて視界は良好に、流れ始めたばかりの向かい潮に逆らいながら南へ、岬から南西にのびる岩礁地帯を大きく回ってから東方向へ、本当に長い佐田岬半島です。瀬戸内から出た途端に太平洋の波とうねりが襲ってくるようになりました、今日は少し高いけど太平洋ではこれが普通なのですよね、瀬戸内の静かな海面がうらやましい。
大分の臼杵港との間をつないでいるフェリーとすれ違いながら深い港に入って行って、魚市場を回りこんだ裏側に13:10に着岸しました、7時間10分、対水距離43.24NM、対地距離40.19NMと結構走りましたが今朝いた「三机」は直線で西方たった8.6マイルです、その昔、宇和島藩主がこの岬を切って水路を作ろうとした気持ちが良くわかります。
今日も暑い、34℃まで気温が上昇していて拭いても、拭いても汗が噴き出します。
昼寝の後には街中を散策、結構大きな商店街がありますが、シャッターが閉じたままの店もチラホラ、地方都市はどこも同じようなものです。
夜にはまた街に繰り出して焼き鳥で一杯、明日からの天候はあまり思わしくなさそうなので無理せずここでゆっくりするかも知れません。
現在の停泊位置: 33°27.524′N  132°25.011′E
 
               やっと見えた佐田岬、4ノット以上ある潮流で海面が波立っています
7/15
八幡浜港で待機
 走行距離 : 0.0 NM
 Total : 841.59 NM
 走行時間 : 0:00
 Total : 151:35
昨夜、洗濯機をデッキに持ち出してたまった衣類を洗濯しデッキに干してから就寝しました。
とにかく昨夜は暑かった!!、寝苦しくて何度も起きてしまいました、この季節この地方はとにかく暑いので閉口します。
もちろんここ八幡浜港内は静かですが、朝になっても上空を吹く風の音が聞こえています、気象情報をチェックすると南予地方に「強風・波浪注意報」が発令されていて、昨日越えてきた佐田岬では18m/sの風が吹いています、当然ここで待機決定です。
午前8時ですでに気温は30℃を超え暑くなってきています、特段やる事も無く長浜港で入って来たキャビン内の砂を掃除したりし、エンジンのチェックをしたりして時間を過ごしました。
昼はフェリーターミナルのレストランで「じゃこ天うどん」を堪能し、突然の雨に急いで洗濯物を取り込んでからいつもの昼寝タイムです。
夕方に徒歩で銭湯「白浜温泉」に向かったのですが、残念ながら今日は定休日のため入浴は断念、帰路に見つけた居酒屋で夕食を摂り戻ってきました、明日も風が残るかも・・、もしかしたらまた待機しているかもしれません、とにかくユッタリとした一日でした。