6/11
綱不知で待機
 走行距離 : 0.0 NM
 Total : 393.40 NM
 走行時間 : 0:00
 Total : 69:00
昨夜はズーと強い雨が降っていました。
朝には雨もあがり空が明るくなって「強風波浪注意報」は解除されましたが、2m以上の波が収まるのは今夜遅くなってからの予報です、YMMTさんとも早めに今日の待機を決めこの静かな「綱不知」でゆっくりすることにしました。
昼前には徒歩で町中を散策、真ん中に穴の空いた「円月島」を眺めながら足湯でゆったりして、「白良浜」の周りを散歩、真っ白な浜辺を見るとこの町の名前の由来がよくわかります。
途中で見つけたピザとチーズのレストラン「美砂家」に入り昼食を摂った後は船に戻ってたっぷりの昼寝タイムとなりました。
夕刻にはまたYMMTさんと居酒屋「まぁる」で夕食、この店は少量の漬物でも有田焼の素晴らしい陶器に盛り付けて、それでいて信じられないほど安い値段で堕しています、この町には昨夜の「?楽」同様においしい料理をおしゃれで安く提供する店が多いようです。
明日は海上状況が好転しそうです、徳島への足掛かりとして近いけど由良港あたりを目指すつもりです。
  
         真白な「白良浜」の海岸、早くも海水浴場としての準備が進んでいました

  
  
店長のこだわり?有田焼に盛られたお新香ととこぶし、これで料金がビックリするほど安かった
6/12
阿尾漁港へ
 走行距離 : 24.47 NM
 Total : 417.87 NM
 走行時間 : 5:50
 Total : 74.50
早く目が覚めてうつらうつらしていたら「JADE」のアーニさんが桟橋に出していた自転車を片付けはじまったので我々も出港準備、6時ちょうどに出港して行くのをYMMTさんと3人で姿が小さくなるまで見送りしました、家族4人で日本国内のクルージングを楽しんでください、今日彼らは和歌山まで行くそうです。
「Happy Child」に続き朝の冷気の中を6:45に出港、入港時とほぼ同じコースをとって湾外へ、田辺湾を出ると少しうねりが残っていましたが風は静かでほとんど無風の状態です、次第に空は晴れ上がり気温が上がってきたのでウインドブレーカーを脱いでいつものタンクトップ姿に、約4マイル先の「JADE」がずっと見えていましたよ。
たくさんいる漁船の群れを避けながら北西方面に鼻歌混じりのクルージングです、和歌山最西端の「日ノ御碕」を大きく周ってから北方向へ転針してから阿尾港へと入って行きました。
一昨年停めた浮桟橋は盛漁期ということなので東側の船溜まりの岸壁に移動して着岸したのが11:50、5時間50分の今日もルンルンのクルージングでした、「綱不知」で一泊待機したお蔭です。
対水距離23.49NM、対地距離24.47NM少しだけ連れ潮に助けられたようです。
着岸儀式で一杯やったあとは3人で「さつき」のコックピットで昼食をして全員昼寝タイム、気温が30℃近くまで上がっていたけどぐっすりと眠ってしまいました。
4時過ぎに起だしてから家内と集落内を散策に、「白鬚神社」に安航祈願をしてから、神社の前の、多分この集落でただ一軒かもしれない「土佐商店」で今夜の食材を買い入れて今夜は豪華(?)な自炊で夕食を楽しみました。
次は徳島県庁前の「ケンチョピア」に向かいます。
現在の停泊位置: 33°54.272′N  135°04.632′E
  
                     田辺湾・綱不知の日の出、手前の船は「Happy Child」
6/13
徳島市・ケンチョピアヘ
 走行距離 : 28.16 NM
 Total : 446.03 NM
 走行時間 : 5:15
 Total : 80:05
しばらく大きな天気の崩れはない予報で今日もルンルンな航海ができそうです。
6:40に阿尾漁港を出港してまっすぐに徳島港入口の灯台に針路を取りました。
南からのうねりに「さつき」は時々大きくローリングをするので今日も「ローリング・ダイエット」の効果があると期待したのですがすぐにうねりが収まってしまい、さらに風もなくズーと機走状態が続きました、
空は曇っていて時折弱い日差しがある程度、暑くもなく寒くもなく至極快適です。モヤの中に後ろの和歌山の山々が隠れると代わって四国徳島の山々がうっすらと見えてきました。
徳島港口直前の亀磯の暗礁を避けてから航路標識沿いに進入して行くと前から大きなフェリーが出て来ました、それをやり過ごしてから新町川へ入り奥へと遡ること約2.5マイル、徳島県庁の真ん前の桟橋に11:55に着岸することができました。5時間15分、対水距離27.49NM、対地距離28.16NM。
YMMTさんと着岸儀式を済ませてからすぐに目の前にあるホテルの中華バイキングでタップリと昼食、船に戻ってぐっすりと熟睡していまいました、これではダイエットなどできないか?
夕方には徒歩で徳島駅前まで行き「ホテルサンルート」の11階の温泉でスッキリ、簡単な夕食を摂り徳島の一日が終わりました。
次は鳴門海峡を通り、瀬戸内海に入って小豆島に向かいます。
現在の停泊位置: 34°03.977′N  134°33.610′E

  
                  徳島県庁前のケンチョピア桟橋に着いた「さつき」
6/14
小豆島・土庄(とのしょう)東港へ
 走行距離 : 44.76 NM
 Total : 490.79 NM
 走行時間 : 8:00
 Total : 88:05
昨夜は寝たのが遅かったのですが、今日は鳴門海峡を潮止まりの時刻に通過しなければと薄明かりの4時に起床し、しばしまどろんだ後急いで出港準備をしてから5:10に離岸しました。
昨日と同じ新町川を下り航路を抜けてから、まだ朝の寒さにウインドブレーカーを羽織って北北東の方向へ、日曜日だからでしょう釣り船の群れがすごい!、それらと貨物船を交わしながら鳴門海狭に向かい、次第に狭い海域に入いって行くと、まだ向かい潮の流れが残っていて時折3ノット台に速度が落ちてしまいます、潮波にドンブラコのアプローチになりましたが、「大鳴門橋」の0.5マイル手前で潮が止まり二人して一生懸命に「大鳴門橋」の写真を取りながら瀬戸内に進入して行きました。
橋の真下ではまだ少し渦潮が残っていて5.5ノット程度で走っていた「さつき」は一瞬でしたが潮に押されて8.4ノットを記録しました、潮止まりの時刻でなかったら大変だったかも知れません。
大鳴門橋が少し霞むようになるとそこは完全に瀬戸内の海で波が全く無く、まるで私のヨットベースの「霞が浦」状態、そのままぎりぎりのポートのクローズで小豆島南端の「釈迦ケ鼻」に向かう針路をとりしばしのルンルン・クルージングになりました。
「備讃瀬戸航路」の東側の入口に差し掛かると次々と大型の貨物船が航路に入って来ます、貨物船やフェリーに気を使いながら航路をやっとの思いで横切り池田湾へと入っていきました、一昨年に2日間過ごした「しょうどしま・ふるさと村」が右手に見えています、懐かしい!。
13:10に私より一か月前に銚子を出港して、瀬戸内の島々を転々と放浪(?)していた「HAZUKI」に横着けしました、対水距離44:34NM、対地距離44.76NM。
すぐに久し振りの再会に乾杯をしていつもの昼寝モードに、しっかり熟睡した後は目の前のショッピングモールへ行き、併設されている「オリーブの湯」でそれぞれ温泉浴を楽しんだあと、「HAZUKI」のクルー4名、「HIRO」のMRさん「Happy Child」のYMMTさんそれに「さつき」の我々2人の総勢8名でお互い久しぶりに顔を合わせた賑やかな夕食になりました。
次は2時間程度で内海港に戻り小豆島の観光の予定です。
現在の停泊位置: 34°28.587′N  134°10.942′E
 
             渦潮の残る中くぐった「大鳴門橋」、ここからルンルンな航海が!
6/15

内海湾・草壁港へ移動

 走行距離 : 10.76 NM
 Total : 501.55 NM
 走行時間 : 2:00
 Total : 90:05
まず「Happy Child」が離岸、しばらくしてから「ヒロ」、「さつき」、そして「HAZUKI」が7:25に次々と離岸して南へ、2マイルほど走ったところで他の3艇は西に転針して揃って与島に向って行きました、5日後に「弓削島」で再度合流することになっています。
「さつき」は昨日と同じコースを逆送して「釈迦ケ鼻」を周ってからは小豆島観光のため内海湾に入り9:25に草壁港のフェリー桟橋に着岸しました。2時間ちょうどの短いレグ、対水距離10.32NM、対地距離10.76NM。
着岸後に一昨年にここでお世話になりましたIWMTさんに挨拶の電話を入れたら、すぐに駆けつけていただき今日も島内をいろいろと案内していただきました、体調がすぐれないというのにお付き合いしていただき本当に感謝しています、体調の回復を願っています。「佛ケ滝」、「寒霞渓」、「農村歌舞伎の舞台」などをこまめに周って「二十四の瞳映画村」で降ろしていただき十分に堪能した小豆島観光の一日になりました。
夕方には代わってヨット乗りのNKGWさんが来艇、船内で歓談していると日本最西端の「与那国島」まで行って来た「かめ」のKSMTさんが入港してきて久しぶりの再会となりました。
皆で揃ってNKGWさんの車で「オリーブ園」の温泉に行きスッキリした気持ちになってから「さつき」のコックピットでの夕食会になってしまいました、話は尽きずいつまでも楽しい時間を過ごしました。
次は牛窓あたりに向かいます。
現在の停泊位置: 34°28.751′N  134°17.902′E
 
          二十番札所の「佛ケ滝」で鐘を撞かせていただき、清らかな気持ちになった私
6/16
岡山県・牛窓港へ
 走行距離 : 21.46 NM
 Total : 523.01 NM
 走行時間 : 4:20
 Total : 94:25
朝6時、外から声が聞こえるのでキャビンから顔を出してみるとNKGWさんが挨拶のために桟橋に立ち寄って来ました、こちらからは昨日お付き合いいただいたことにお礼をしました。
「かめ」のKSMTさんに見送られて7:10に離岸、KSMTさんは神戸の須磨に向かうため、明石海峡の潮止まり時刻を考慮して10時頃出港するつもりのようです、またどこかで再会できるでしょうね。
まずは内海湾の中央を南西方向に、「釈迦ケ鼻」を周って少しずつ西に向かって行くと40分後に草壁港を出港した大型カーフェリーが追い付いて来て、さらにこのフェリーで高松に向かっているIWMTさんから電話が入りました、IWMTさんにも「昨日は本当にお世話になりました」。
一昨日、昨日と同じコースを通り小豆島西端の黒崎に向かっている間はずーと1ノット近い向かい潮で船速が上がりませんが、今日の目的地の牛窓港までは大変近いのでエンジン回転数も上げずに静かな海面を楽しみながらのノンビリ・クルージングを決め込みました。
「小豊島」との間の狭い水道に入ると高松港-土庄港間のフェリーに次々と出会います、度々スピードを落としたり大きく方向を変えたりしてやり過ごすと、今度は児島港行きのフェリーが土庄港から出てきたりして一時も目を離すことができず絶えず緊張の連続でした、少し寝不足気味でも眠気を感じる余裕などありません。
フェリーのコースから離れ無風で鏡のような水面を一路「蓬崎」の灯台へ、灯台からは水深の浅い航路になるので航路標識の位置とチャートを何度も確かめながら「牛窓港」へ入り、元フェリー桟橋だった立派な浮桟橋に11:30に着岸しました、4時間20分、対水距離22.23NM、対地距離21.46NMでした。
一昨年のクルージング中に岡山県の港には一か所も入港しなかったのでこれで達成できました、後は佐賀県、愛知県、沖縄県が残るのみです。
着艇儀式の後は近くのリゾートホテル「リマーニ」でちょっとリッチな昼食を済ませて昼寝モードに入りました。
この係留場所はしっかりした県管理の桟橋で、すぐ前には立派な観光案内所ときれいなトイレがあります、ただどこで聞いても風呂に入れるところが無くてそれだけが少し残念ですが・・・。
次は「瀬戸中央自動車道」の「備讃瀬戸大橋」を眺めながら昼食をとるため「与島」に向かい、そこに留まるか高松に行くかその時の気分次第で決めようと思います。
現在の停泊位置: 34°36.887′N  134°09.853′E

 
       高速フェリーとすれ違う高松行きのカーフェリー、この船にIWMTさんが乗っていました
6/17
与島フィシャマンズワーフ」で昼食、
そして「高松市営ヨット競技場」へ
 走行距離 : 41.31 NM
 Total : 564.32 NM
 走行時間 : 7:40
 Total : 102:05
牛窓の目の前にある小さな「前島」には人が沢山住んでいるのでしょうか、とてもそのようには見えませんが朝の6時から夜の10時まで30分毎に隣の桟橋からにフェリーが行き来して、その度に人や車が乗り降りしています。
6:50に出港、昨日の航跡をたどって狭い航路から抜けだしました、大島の南側を通って西に向かうと岡山港から土庄港行きのカーフェリーが出てきました、この瀬戸内は大きいのから小さい水上タクシーまでいろいろな船が行き交って人や物を運んで島の生活を支えているようです。
井島と豊島の間の「井島水道」を南に向かい柏島を大きくまわり「備讃(びさん)瀬戸東航路」に沿って北側航路の北側を与島に向いました、さすがに行き交う大型貨物船が多い航路です。
11:30に「与島フィシャマンズワーフ」の浮桟橋に着岸、この島は「瀬戸中央自動車道」の橋げたのような島でサービスエリアとなっています、本四架橋が無ければ静かできれいな島だったでしょうに。
4時間40分、対水距離26.02NM、対地距離24.27NM。
今夜はここに留まる事も考えましたが、サービスエリア以外になにも無く、レストランで昼食を済ませてから13:00に再度出港しました。まず「岩黒島橋」をくぐって橋の西側へ、「水島水道」に沿って備讃瀬戸の北航路を横切り大きな貨物船と追い駆けっこをしながら南航路も横切り航路の南側に出ました、再度橋をくぐりしばらくは航路に沿って東に向い、小槌島を過ぎてから「宇高西航路」を通って16:00に一昨年と同じ「高松市営ヨット競技場」のビジター桟橋に到着しました。
3時間ちょうど、対水距離18.56NM、対地距離17.04NMで今日のトータルは7時間40分、対水距離44.58NM、対地距離41.31NMと与島に向かうときも高松に向かう時もずっと向かい潮でした。
今日も授業が終わった高校生が8杯くらいのディンギーでセーリングの練習をしています。
明日は近くに住んでいる会社勤めの時の先輩が訪ねて来る予定なのでここで一日過ごすつもりです。
与島の係留位置: 34°23.683′N  133°49.055′E
現在の停泊位置: 34°21.180′N  134°02.523′E

    
              与島に係留した「さつき」後方は瀬戸中央自動車道